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スンスンスン(・∀・)
by juliet23 (as 花耶)
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2007年 01月 31日 *

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その手に触れたときのことは、今でも覚えている。随分と昔のことのような、つい、昨日のことのような、時間の流れをまるで無視したまま、私の心に焼き付いている。
それは、残酷なほど、鮮明に。



満月の夜だった。雲間から、白い光が闇を照らした。寒い夜で、空気が澄んでいて、いっそう月がきれいに見えた。思わず立ち止まり、空を見上げる。とりとめのない思いをその白い光に馳せていた。

と、雲が、月を隠した。そのわずかな闇の中に、彼は現れた。

暗くて姿は見えなくとも、彼が何者であるかはおおよそ想像がついた。
(海賊……)
けれどどういうわけか、不思議と恐ろしさのようなものは感じなかった。陸地に海賊が居るということは今夜この港で掠奪が行われているということで、そう、私は、惨劇が繰り広げられているであろうその火の海から、独り、逃げてきたのだった。走って、走って、脇目もふらず、走って、どれだけ走ったのか分からなかったけれど随分逃げて来たのだろう。気がつくと、周りに人の影はなく、騒ぎは遠くに聞こえていて、もう、大丈夫だと足を止めた。その矢先の出来事だった。

「……」
「………」

私も、その海賊も、無言のまま対峙していたが、僅かずつ、海賊は、こちらへ近付いてきていた。私の背後にはまだ道が続いている。まだ逃げる余地はある。けれど、もう既に体は疲れ切っていたし、この至近距離で海賊と鬼ごっこなどしたところで逃げ切れるはすもない。その時はもう、あきらめていた。ここで殺されるのだと。そういう運命なら、それでいい。できるだけの抵抗はもう十分した。観念して、目を閉じた。瞼の向こうに、急に眩しい光を感じた。海賊が、手にしていたランタンをかざしたようだ。もう、いよいよ、終わりだ……と、思った。

「…なんだ、女か」

忌々しそうな溜め息とともに、予想外の言葉が、その男の口から吐き捨てられた。激しい違和感を感じる台詞だった。海賊といえば、金品を奪い、男は殺し、子どもも殺し、女は犯して惨殺する…この目で見た事はないが、そういうものだと思っていた。なのに、女を目の前にして落胆するだなんて。
(もしかして、海賊じゃないのかも?)
おそるおそる、目を開けてみた。ランタンの火が眩しくて、細めた瞼の隙間から見えたその姿は、大きな羽根飾りのついた黒い海賊帽子、腰には剣を差している。やはり、海賊に、見える。

「…待って!」

よせばいいのに、何を思ったのか、私は、踵を返して去って行こうとするその海賊らしき男の手を、掴んだ。

その時の、感触。今でも忘れることのできない、後にも先にも、感じた事のない感触。
(温度が、ない)
温かくも、冷たくもない、自分と同じ温度でもない、いや、温度そのものが、無かった。

「何だ、」

言葉を失って呆然とする私の方をゆっくりと振り返って男が言った。

「……」
「………」

「……泣くほど恐ろしいなら、その手をさっさと放したらどうだ?」

そう言われて初めて、自分が涙を流していることに気がついた。しかも、男の手を握ったまま。
確かに、何もないということが、こんなに怖いことだとは知らなかった。触れた瞬間、体が固まった。それは、“無”に対する恐怖かもしれない。
けれど、涙は、違ったと思う。恐怖と同時に、どうしようもない哀しさが溢れてきたのだ。それは何故なのか、どこからくるものなのかは分からなかった。けど、とにかく無性に哀しくて、それで、知らぬ間に、涙を流していた。

「…ちが…っ」

違う、怖くて泣いてるんじゃない、と言いたかったけれど、声にならなかった。かわりに、握っていた手に、力を込めた。どんなに強く握っても、やはり温度のないその手に、ますます涙は止まらなかった。
男は、少し困惑しているようで、短く溜め息を吐くのが分かった。無理もない。妙な行動をしていると、自分でも十分自覚はあった。

と、突然、握っていた方の手を、強く引っぱられ、男の方へ引き寄せられた。暗闇にもうすっかり目が慣れてきたので、至近距離で見る男の顔ははっきりと認識できた。
そして、一瞬の、できごと。触れるか触れないかの、掠めるような口づけをされた。その手と同じように唇にも温度はなかったけれど、何か、温度とは違う、あたたかさを、ほんの少し、感じたような気がした。

呆気にとられている私の手をするりとほどくと、男は、今度こそ、背中を向けて、闇の中へ、戻って行った。
その時、彼はたしかに、何かを呟いた。けれどそれは、夜風にかき消されて、聞き取る事ができなかった。

彼の提げたランタンの灯りが遠く闇に消えるまで、私はそこに立ち尽くしていた。ふと周りが明るくなった気がして、視線を上げると、さっきまで雲に隠れていた月が、また、その白い姿を、現していた。



闇の中だけで出会ったあの黒装束の海賊のことを、今でも忘れることはない。特に満月の夜は、彼を想って、涙が零れる。
彼は、何者だったのだろうか。もしかすると、人間ではなかったのかもしれない。あの、温度のない手は、生きた人間のものとは、到底思えない。
けれど、もう、恐怖はひと欠片も残っていない。今、彼は、何処で、何をしているのだろうか。生きて、いるのだろうか。

あの、痛々しいほどに、憎しみと、哀しみを湛えた瞳で、今も。



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なーんてね。フフっ(・∀・)
ていうかボッサ、手袋してたよな?有り得ないぜこの↑話www(こんだけ書いといてそんな…w)

ボッサねー三作目公開されないことにはあんまり踏み込んだこと書けないんだよなー。ボッサのおはなしは書きたいんだけど。需要なくても書くよっ!

死にかけボッサ介抱とかしたいなーいいなー弱ってるボッサ。最高!うっへへw
やっぱティアさんが助けたのかなボッサのこと。ティアさんとボッサは大人の関係だったりするのかな!!(゜∀゜)=3

あああ早く早く公開されてよ三作目〜!!!!!!
# by juliet23 | 2007-01-31 23:42 *
2006年 11月 19日 *
おもいだしたぁ━━━━(゜∀゜)━━━━!!!!!!!!!


スネイプ連載の設定とプロット思い出した…!!!!!


これで書けるかもしれない可能性が高まったわけだね。(書けよ)
でも細かいとこを考え中だったんだったそういえば。あとラスト。どうしよっかなー。この際、恋愛要素は薄いどころかゼロにしてやろうかと画策中。


恋愛要素ナシで(もしくは限りなく薄くて)萌える話を渇望中。文章力や構成力やキャラの魅力が大事なので自給自足もままならない。あううう。


“雰囲気も大事にしながら読み易い文章”を書きたいです。本とかでも読みにくい文章だと内容入る前に「この下手くそがぁ!(゜Д゜)」って思って読む気が失せるので。
“読みにくい”ってどういうことかというと、主語と述語の繋がりが分かりにくいとか一文が長過ぎるとか一文の中であまりにも文がねじれて意味が分からなくなる、とか。論文なんかでありがちだけどWebで文章書いてても割とありがち。とにかく二、三回読み返さなきゃ意味がとれないような文章は避けたいところです。

読みづらい文章は高等な文章であり、それを理解できないのは読み手の読解力の問題だ…と思われる、「難解文崇拝」な方も多いですが、そんなことないです。読みにくい文章っていうのは書き手が下手なだけです(´・ω・`)

読み易くって萌える文章を書きたいです。憧れます。尊敬サイトさまにお邪魔しては感嘆の溜め息をつき、自分の下手っぷりに凹む毎日です(涙)

がんばろう。
2006年 11月 19日 *
ギャグスネ企画サイトの拍手解析を見て心臓が痛くなりま  し   た …… 。



わわわわ忘れてるわけじゃないんです!!あそこのこと考えない日はないんです!!!!説得力ないけどほんとです(泣)

うわあああああああんごめんなさいごめんなさいごめんなさい彩歌さん閲覧者さん彩歌さん彩歌さん彩歌さんごめんなさい!!!!!!!。・゜゜(゜´Д`゜)゜。゜・




今週……がんばってみようか、な…!!
# by juliet23 | 2006-11-19 01:11 | 日記 *
2006年 11月 18日 *
おはなし書きたい。ネタ浮かんでるときに書かなきゃまためんどくさくなってサイト離れしてしまうんだから……。

とはいえ歳のせいか体の疲れを取ることが最優先となってしまい、リヴすらおろそかな今日この頃(´・ω・`)







スネイプ先生がリアルに恋愛するとしたらどんな感じなんだろうと想像してみる。

だけどどんなに想像力をフル回転させても女にデレデレしている姿など思い浮かばない。デレデレとまではいかなくとも普通程度に交際している姿すら思い浮かばない。

なんかスネイプはそもそもあんまり恋愛に興味なさそう(むしろ嫌いそう)で、マニアックな一部の女子からはモテないこともないだろうけどそのへん一切顧みなさそうだよね。

それで自分が惚れた相手のことはかなり長いこと想い続けていそうだけど永久に想いを告げることはなさそうで、仮にその想い人である女のほうから言い寄ってきたとしても相手を大切に想うあまり「自分などと一緒に居ても倖せにはなれない」とかいうネガティブさを発揮して冷たく突き放したりしそう(しかもそういった方面には壊滅的に不器用そうだから気の利いたセリフの一つも言えなさそう)。そうなると当然恋人と呼べるような相手は存在しないだろうし下手したら(いや、かなりの確率で)生涯童貞独身街道を突っ走りそうだ。
もし万が一仮に結婚したとすれば夏目漱石の「こころ」に出てくる“先生”と“奥さん”みたいな空気を醸してそう。(まぁスネイプは自殺はしないだろうけども)



というのはまぁ想像プラス願望でもあるのだけど、割とサイト始めた頃から実は私の中でスネイプはこういうイメージだったにもかかわらず、それとはかけ離れた数々のちゃんちゃらおかしい恋バナを書いてしまったことに関しては少し後悔している……のだけど、想像と願望に忠実なスネイプを書いたんじゃあ夢小説になどとてもならないような夢の欠片もない湿った話になりそうなので、仕方ないといえば仕方なかったのかもしれない。…若かったしネ(´ω`)(こいつ…!すべてを若気の至りで片付けようとしている!)

しかし今現在、そういった自分の想像と願望に忠実なスネイプをやはり書いてみたいと思うわけで、でもそれはかなりの精神力が要りそうで、でも書きたくて……もやもや。
ああでも多分、あの一話だけ書いて放置中の連載(らしきもの)はそういう方向性でプロット立てた気がする。確か恋愛要素のあまりない……。とりあえずあれの続きをなんとかしたい。どんな話にするんだっけなー……ああああもう、紙にでも書きとめとくべきだった_| ̄|○


ちなみに息抜きというか恋愛系ストーリーなら容易く浮かぶのはルシウス(笑)。“最低男”ルシウスwww(ごめんなさ)
# by juliet23 | 2006-11-18 00:31 | 日記 *
2006年 11月 15日 *
うわあー4ヶ月ぶりに更新しちゃったよー?(・∀・)




ていうかルシウス最低じゃないか(笑)。なんだあのセクハラおやじ。
ああ…また始末に困る話を書いてしまったけどなんかこれもうちょっと書かなきゃ意味不明なので…書こう…かな。

もう放置しすぎてて、一話だけ書いてるスネイプ連載どういう話にしようとしたんだったか忘れちゃいましたよどーしようねこれ(´∀`)

うーん、なんとかしよう。(できたら)
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